ハロウィンの昨日夕方、我が家の横の路地からお婆ちゃんに見送られてとんがり帽にマント姿の魔法使いの女の子が出てきた。

勿論本物ではなくハロウィンパーティーに向かう仮想なのだけど、女の子は見送るお婆ちゃんに振り向くでもなく真っ直ぐ前を向いて歩いてる。

いきなり路地から現れたのと、普段こんな格好する筈もないと思うと何だかおかしくも平和な気持ちに成った。

今は気付いてないだろうけど、「お婆ちゃんとの優しい時間が長く続くといいね」と思った。

丁度ネコのトイレの掃除を済ませたところだったので、手を洗おうと水道の所で下を向いた数秒の間に魔法使いの少女は姿を消した。

数秒で行ける所にあの年頃の子供が集まる家が有るなんて心当たりが無いのだが、もしやあの少女は本物の魔法使いだったのかもしれない。

いや、そうしておこう。