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おばあちゃんのうどん / 清水武志 - 2014-11-13 15:59:51
 
25年ほど前のお盆に友人とバイク二台でよさこい祭りを観るため高知に向かう途中夕方この店の前を通った。

その時お婆ちゃんが財布片手に孫の手を引いて入って行くのを見た。

ありふれた、でも暖かく優しい気持ちに成る景色との遭遇だった。

そして、それが僕の讃岐を印象付ける最初の景色と成りそれ以来店名が判らない事から僕はずっと『おばあちゃんのうどん』と言って来た。

あれから25年程経ておそらくお婆ちゃんはもうこの世にはおられないかも知れないし手を引かれてた孫も30歳位に成っていてあの時お婆ちゃんに手を引かれうどん屋行った事など忘れてるだろう。

あれからずっとこのうどん屋に行きたかったけどいつも定休日と重なり断念。

25年ほどしてやっと入れた今日、美味しかった。

うどん巡礼の族が余り来ない同店の店内には地元の常連客が次から次へやって来て地元と生きるうどん屋さんの姿が伺えた。

25年目でやっと入れた"お婆ちゃんのうどん"『ふるさと』はとても暖かい味がした。

11月末で閉店されるのが悔やまれて成らない。

写真: 手打うどん ふるさと
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