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清水武志Trio Nouveauアルバム『Mon Ami』 / 清水武志 - 2019-09-06 23:05:55
 
=物語は23歳の時独り見た松山の夕焼けから始まった=

23歳の時大失恋して列車と船を乗り継ぎ縁もゆかりも柵も無い松山に一人旅に出た。1月の冷えた空気の中、松山城の城山から孤独感だけを抱えて日が暮れるまで夕焼けを眺めていた。写真(CDジャケットの右ポケット在中)はその時撮った夕焼け。

この時独りぼっちだった松山に今はまるで松山が地元かのように友人が沢山居る。そこからまた縁が広がり今は全国あちこちに友が居る。独りぼっちで写真の夕焼けを眺めていた事が今の僕の交友関係の起源といか多くはここから始まっているのだと思う。老若男女問わず大切なお友達皆さん有難う。

このアルバムを捧 げます。

                     清水武志

Mon Ami (モナミ) / Takeshi Shimizu Trio Nouveau (清水武志 トリオ ヌーボー) ( \2500 )- Follow Club Record -

01. Cool Guy 作曲 : 清水武志
02. Why Not? 作曲 : 清水武志
03. You Gone Away 作曲 : 清水武志
04. Bagus 作曲 : 清水武志
05. King Of Children 作曲 : 清水武志
06. Mon Ami 作曲 : 清水武志
07. Gentle Wind 作曲 : 清水武志
08. Rug Time 作曲 : 清水武志


実は初めてのピアノトリオでの作品に成ります。
ずっと以前からエレベの音が好き(アコースティックも好きだけど)で今回はベースが清水 興さん、ドラムがMarty Braceyさんというトリオでお洒落でクールでカッコイいアルバムを作ってみました。

勿論、全曲僕のオリジナル曲でこのアルバムで初登場の曲も何曲かあります。そして、ピアノトリオで初めてRugTimeも演奏してます。

全体を通して言える事はやはり自分の生き方は“ジャズ“です。Mon Amiのタイトルの如く自分の総ての友達に捧げた内容で、まだ見ぬ友も含め沢山の方にお聴き頂きたいアルバムなのです。

そして皆さんとこのアルバムを通じてRug Time(リラックスした“無骨な時間”)を共有出来ればとの想いから最後の曲を僕のエンディングテーマ曲でもあるRug Timeにしました。

みなちゃま、どうぞヨロピク御願いします。

買ってくださった方でも気づいて無い方も多いと思われますが、ジャケット右ポケットにはコピーライター黒田智子さんのライナーノートや詩、僕が書いてるこのアルバム制作までのストーリーや今回のプロデューサー武井努の書いた鳥(ソングバード)の挿絵などが入ってますです。

もしアマゾン等で買われた方はよろしければレビューもお願いしますね。

<曲目解説>

1. Cool Guy
日本の漢字の入れ墨に憧れた外国人の青年が来日して念願の入れ墨を入れる際、彫師のオジサンに「俺はCoolGuyだからCoolGuyを漢字で入れてくれ」と英語で言ったところオジサンに英語が上手く通じず直訳したオジサンが若者に“冷奴”と彫ったという旧くから僕と親交の深いベーシスト福呂一也氏のMC笑いネタがタイトル。福呂氏に感謝を込めて。(笑)

2. Why Not?
大阪人の口癖「なんでやねん」そのまま。

3. You Gone Away
用事しに近所に原付で出かけ酔っぱらい運転の車に殺された友人への曲。とても人懐っこく誰からも好かれた奴で僕はレコーディング、奴は学会(優秀な学者だった)で同じ日に上京してた時浅草の安寿司屋で呑んだのが最後と成った。悲しいのもやけどなんであんないい奴が酔っぱらい運転の糞おっさんに殺されなならんかと思うと悔しくって腹が立ってってそんな曲。深いバラード。

4. Bagus
語源はインドネシア語で「良い」を意味する言葉。けど曲名はその昔大阪の藤井寺に在ったライブハウス『Bagus』を懐かしんでつけたもの。20代前半僕は毎週土曜日このBagusで演奏していた。癖のあるマスターと美人のママが居た。未だ自分に自信が無かった20代の頃は非常に居心地が悪かった。30代に入って自分の中で何か吹っ切れて自信も出だすとパラダイスに変わった。30代前半はここでピアノ教室もやってた。実は曲だけだいぶ前に出来て名無しだったのだけど。飲み屋を探そうと独り藤井寺のアーケドを歩いてると潰れたBagusの前に出てその途端当時の記憶が蘇ると同時にこの曲とBagusが結びつき目出たく(もないか?)命名されたもの。

5. King Of Children
子供の頃は大人は無条件に偉いと思ってて人には子供と大人の二種類居ると思ってた。50を過ぎた今、子供の頃と何も変わって無い自分が居る。そら子供の頃とは違って社会的には多少の責任も背負ってるのだろうけど、自分の中では模型屋は無線機屋やホームセンターに、模型飛行機は2CV(車)に姿を変えたものの自分自身何も変わっていない。子供の頃伝記物読まされて感想文書いたりもさせられたけど周りを見回して「尊敬出来る大人なんて実際そう居ない」と思ってたところカナダのユーコン川にカヌー旅をしに行ったとき出会ったカヌーイストで作家の野田知祐さんに大きな衝撃を受けた。そんな野田さんを素晴らしいと思ったのは大人なんだけど子供だから。いつだったか野田さん宅に御邪魔した時、ラジコン飛行機(トイラジコン)に夢中の僕を書斎から見た野田さんが「タケちゃんは子供だなあ」と言ってくれた事があった。そんな子供な野田さんに子供と認められた僕をその場に居た皆がKing Of Childrenと言ってくれたのだけど僕はやはりKing Of Childrenは野田さんだと思うので今回野田さんにこの曲King Of Childrenを捧げた。

6. Mon Ami
“私の友達”を意味するフランス語。フランスには縁が無かった僕だがフランス人ギタリストのトールドミニク氏との出会いが僕を大きくフランスに近づけた。惜しくも彼は若くして他界したためそんなに長く一緒に演奏する事が無かった。しかしその後彼の軌跡を探しに彼の友人のドラマー訪ねてパリに行ってトールが仲間と練習していた地下スタジオにも行った。その頃縁あってフランスのシトロエン2CVって車に出会って乗り出しまた2CVを通じて友達の輪が広がった。2CVの兄弟車にamiと言うのが在ってamiがお友達という意味である事も知った。そんなで今ではパリにも数人お友達が居る。この曲はトールをはじめ2CVで出会ったお友達を含む総てのお友達(未だ見ぬ友も)への想いを込めたもの。

7. Gentle Wind
アルバムを作るにあたり部屋でエレピを弾いて遊んでいたらたまたま出来た曲。今まであまり思いつかなかったコード進行で兎に角書き上げたときの達成感が凄かった。それで一息ついた時窓から優しい4月の風が入って来て何とも言えない気持ちでキュン(死語か?)となった。そこからGentle Wind(優しい風)と名付けた。清水興さんにメロディーをユニゾンで弾いてもらって尚一層メロディアスに成った。(知らんけど)

8. Rug Time
僕のもう一つのバンドE.D.F.のエンディングテーマ曲でもあるこの曲、実は夕暮れの中神戸に向かう(西向き)車の中で運転中に頭の中でメロディーが鳴り出した。運転中で採譜できないのでリズム譜を乱暴に書いてその上にミとかドとか音程を文字でメモする形で書き留めた。その時はサンバで頭中を鳴り巡ってたもののバンドに持って行くと胸キュンフォークソングに姿を変えた。RagTimeではなくRugTimeなのは大阪のジャズバーRugTimeの創立者の(故)仲さんと店の名前の由来について話してた時あまりにその話が素敵だったから店の名前をそのまま付けさせてもらった。RugTimeとはRug(敷物)の意味で「敷物の上に皆が座ったり寝たり寛いでるようなそんな“無骨な時間”を作れる店にしたい」との願いからのネーミングらしい。だから僕もこの曲演奏して聴いてくださってる皆さんとそんな無骨な時間が持てれば良いなあと思っての曲。

ご清聴有り難うございました。

そんなで全曲 清水武志オリジナル楽曲

Takeshi Shimizu Trio Nouveau
清水 武志(ピアノ)
清水 興(エレクトリック ベース)
マーティー・ブレイシー(ドラムス)

Follow Club Record
FC-011 CD
\2,315 (税抜)

DISK UNION
https://diskunion.net/portal/ct/detail/1007774188

Amazon
https://amzn.to/2OtE1n4

TOWER RECORD

https://tower.jp/item/4815084/モナミ
HMV
https://bit.ly/2qzUwQ5

VENTO AZUL
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